H. 段差

 バリアフリー住宅の建築は段差解消と言ってもよく、敷地内、住宅内共に多くの段差がある。室外の段差によっては雨じまいなど必要な段差もあり、広い庭など段差解消出来ないところもあるが、生活上必要なところの段差を考えてください。

  • 部屋と部屋・部屋と廊下の間には段差を解消する。今は段差を造らなくてもすむ引き戸もあります。〔フラッターレール〕
  • やむを得ない事情で段差が残る場合は、その高さに応じてスロープを設けたり、福祉機器の三角の段差解消ゴム等がある。

ハートリフト支柱式(段差解消機)

松屋産業

  • 大雨の時など、床上浸水などの被害がある地域に向いている段差解消機だと思う。
  • 製造会社に聞いてみると、理論的には10メートルくらいの段差でもいいそうです。

駆動方式 (支 柱 式)50cm以上

型式 HC-300

寸法 85×120cm

揚程 80cm~4m

最大積載重量 300Kg


 段差が全てバリアかと言うと違うのです。例外的ではありますが、段差を利用した部屋造りが以下のような畳の間を造るときに有効なのです。

 

 畳の部屋を造りたいとき、左図のように段差をつけたまま畳の部屋を造る方法があります。脊髄損傷者のように腕力のある車椅子生活者や足腰が弱くなっている高齢者などが、車椅子の座面の高さや人が座る段差を利用して、畳の間を造り、そこで過ごすことが出来ます。

 

1:天井が低くなるので、天井のかさ上げの工夫が必要です。

車椅子はフローリングの部屋に置いておく。

 

 上の図の応用編としては、ベッドが嫌いで、畳の部屋がいいという方にお薦めとして。フローリングをリビングとして、その隣の部屋をただ寝るためだけの小さな畳の部屋を造るか、畳風のベットを造るという方法もあります。

 風呂の所で説明しますが、上の図は風呂にも応用できます。