D. 駐車場

 訪問介護、訪問看護、訪問客の事を考えるとたとえ車がない家庭でもこれからの時代は、個人住宅での駐車場が必要になるでしょう。

 

1、位置(別に決まったものはない。)

  • 自動車を使用する障害者・病弱者・妊産婦などの乗降と通行に関して支障がない場所。
  • 負担を軽くするような位置に駐車場を作る。

2、スペース

  • 車体分のスペースの片側に130cm以上の乗降用スペースを確保する。出来れば、両側に乗降用スペースを設けてほしい。(下図参照)

3、表示・案内(公的駐車場、スーパーなどの駐車場)

  • 障害者などが利用しやすいように車体用のスペース床面にシンボルマークを塗装表示し乗降用スペース床面は斜線で表示する。(下図参照)
一台分の駐車スペース
一台分の駐車スペース

4、屋根・ひさし

  • 雨に濡れないように駐車スペース及び通路に設置できればベスト。

5、通路

  • 駐車場から自宅玄関および、車いすの出入り口までの有効幅員は130cm以上の通路が理想だが、敷地上幅広い通路を出来ない状況では、通路の両サイドに塀や壁がある場合は最低85cm以上の幅がないと通行に支障が出来るでしょう。通路の両サイドに塀や壁がない場合、85cm以下でも可能だが、直進だけですむ住宅はなく、余裕があっても、80~85cm以下ではダメです。

6、床仕上げ

  • 滑りにくい材料を用い。平坦な仕上げとする。

7、誘導

  • 見通しの悪いカーブや角などにはミラーを設置する。